2015年04月06日

カオメーカー

春ですね。
万朶の桜が雨にぬれています。
ゲーム作りもちょっと一段落つきました。
そこでゲーム制作中に考えついた構想をここに書きます。

顔グラ合成器の拡張版を作ろうと思うのです。
名付けて「カオメーカー」!!!(仮称)
クリエイターのはしくれなんだから、作るとか言わずに「作った」と言えばいいだけかもしれませんけどね。
けれどこれはとても大きな企画になる可能性があるので、頭を整理するためにも、風呂敷を拡げつくすためにも、ここで文章化して公開して、自分で自分を追い詰めてみたいと思うのです。

そもそもの発端は・・・。
ゲーム作ってた時に、デザイン担当さんが表情差分の素材をたくさん用意して下さいましてね。
(おかげで活きいきしたキャラの表現ができました!)
例えば汗を垂らすだけなら、ウディタでもできるな、とか思ったのも着想のきっかけです。
それと、ふくわらいという古典的遊戯ですね、あれをウディタでできるかなとか思ったのもありました。
それらは同時発生的でした。多分。

それに加えて、今回のゲームでは「カーソル現位置に応じた処理をする」ということをとことんやりました。
ピクチャ表示については以前から「主人公ピクチャ表示コモン」などで経験はありました。
それらを組み合わせたらなんとかできそうだと、自然に思いつきました。

そもそも顔グラ合成器ってご存知ですか。
ウディタ作品でよく使われている、顔グラを合成できるツールです。
ぼくもネオ繚乱記では使わせてもらいました。
絵心のない自分のような人でも手軽に顔グラが作れる、すばらしいツールです。
その人気たるやすごいもので、ウディタ作品の数割はこのツールを利用して作られているように思います。
ただそのため、似た顔があふれてかえってしまっているのが残念なところですね。
それぞれの作者さんは自分だけの顔を作ったつもりなのに、結果はどこかで見たようなものになってしまっている。
顔グラ合成器に似たツールにキャラクターなんとか機というものもありますけれども。
使用したらわかる人にはすぐわかってしまうという点ではそれも顔グラ合成器によく似ています。
けれどもそんな状況は、顔グラ合成器の機能の自由度を高めれば、解決できるのではと思いました。

そうなると問題は、そもそもそんなものを作るスキルがぼくにあるのかということです。
プログラムは知らないし。
でもウディタを使えばきそうです。さすがウディタ、最高〜!
ウディタは画像の扱いが自由自在なので、顔グラ合成器の機能を拡張するのは簡単です。
後はネックになるのは、操作性や分かりやすさかな。その辺りは工夫したいです。

顔グラ合成器では顔パーツを組み合わせることができます。
色調の変更もできます。
ウディタを使えばそれに加えて何ができるか。いっぱいできますよー。
・各パーツの表示座標指定
・透明度設定
・表示角度指定(回転)
・左右反転
・レイヤー(表示する層)の順番の指定

例えば眉毛の素材を一つ用意すれば、左右の眉毛を、あらゆるサイズで、あらゆる角度で、あらゆる濃さで、あらゆる位置に表示できます。こりゃすごいっ!


ここまで読んでウディタをご存知の方は「え、でもウディタは画像ファイル出力できないやん」と思うかもしれません。ええごもっともです。けれどもできるのです。
それにはスクリーンショット機能を使います。

あ、読んでるあなた、「こりゃあかんわ」と引かないでくださいー!
なんとか実用に耐えるようにはしたいと思っていますので・・・。
まあ、生成される画像サイズは画面サイズになります。
それと透過色指定はできません。
ファイルの生成場所も指定できないです。
でもいいですよね、きっと。多分。
多くの問題はやり方次第で何とかなると思います。

具体的に今考えている方法を書いてみます。
ウディタにDataフォルダを二つ入れて配布します。
(フォルダ名は変化をつけて。片方を使い終わったらフォルダ外にドラッグし、残った方の名をDataにして使用します)
先に使うのははカオメーカー起動用。
もう一つは顔グラ素材作成後、その素材をそのまま普通に使える状態にした初期状態のウディタ。
後者はウディタのサンプルゲームです。
素材の置き場所の移動は手動でしてもらいましょう。
顔グラを表示するコモンに「素材サイズが画面サイズなら、縮小&画面右端に余白をはみ出させて表示」という処理を挟み込めば、初心者でも気軽に使えるのではあるまいか。
幸いデフォルトの顔グラ表示位置は画面右端なので、余白部分を画面外にできるので好都合です。
カオメーカーの方では、正方形の顔グラを作れるようにします。
(正方形でなくてもいいと思うけど、顔グラ合成器の標準サイズ?が確かそうだったのでそれに合わせます)
その正方形の顔を画面いっぱいのサイズにし、左に寄せて表示します。
つまり画面サイズが320×240なら240×240の顔を描いて、右が余白です。
(画面サイズをどうするかは未定です)
素材の背後は透過できないので、ゲーム上では素材のバックはウィンドウ扱いするのがいいかもしれないですね。
なのでウィンドウっぽくするために枠を作ろうと思います。
まあデフォルトのウィンドウは角が丸いですが、顔のバックは完全な正方形です。
角を丸くしてもその背後を透過できないですもんね。
そういう風にしたら、他の画像加工ツールを使わなくても一応使えるのではないかと思います。

(余談ですが、ぼくが前に作ってこのブログでもご紹介した「ピクチャ分割表示コモン」あれがもっと高性能なら顔グラ素材の余白を非表示にできるんですけどね。あれは原寸大表示が前提なので使えないのです・・・)

あ、書きそびれてましたが、ぼくが考えているのはとりあえずウディタで簡単に使えるように、ということです。それ以上のことはちょっと手に余る・・・。
まあ顔の各パーツの拡大率や表示座標や回転を指定できることに大きな魅力を感じてもらえるのなら、このツールを使って画像を作り、別ツールで透過色指定や余部分白のカット、さらに縮小という方法もできるでしょう。

そしてもしもこのツールがウディタ界隈で大人気になれば、きっと有志の誰かがプログラムを使って多機能合成器を作ってくれるんじゃないでしょうかね。汎用性の高い。(←人任せ)
そのためにも、このツールで需要はあるということを証明できたらなぁと思います。
いや、需要はあるはずだと信じているんです。
絵の初心者でも誰にも似てない自分だけのキャラを手軽に作りたい、そんな需要は必ずあるはず・・・!
このツールが完成して公開して反響がなければ、それは操作性や使い勝手が悪かったせいだろう、と、需要についてはそれくらいに思っていますよっっ。

まあ制約や短所があるにしても、このツールを使わないとできないことがあるのなら、他ツールと併用してでも使ってくれる人もいるでしょう。
まさかこんなツール、もうすでに他にあるなんてことはないですよね。
画像加工ソフトでもレイヤーごとに色んなファイルからパーツを取り込んで拡大や回転はできることとは思いますが。(よく知りません)
顔グラ作りに特化して、操作が簡単で、デフォルト素材が入ってるのなんて、ないですよね?
(もしあったら作らない!)
でももし既にあるのなら、ウディタの初心者作品があんなに同じ顔で溢れることはないはず。
なので、作ります!
まぁぼちぼち・・・ね。
期待せず待って下さい。
アイデア盗用も歓迎です。
最後にカオメーカーのメリットとデメリット、検討事項を書き出しておきます。

<メリット>
・自由度の高い顔グラ作りができる。
・他ツール使用の必要なし。(画像加工初心者でもとっつきやすい)
・非暗号化ウディタで作るのでできる人なら改造できる。

<デメリット>
・背景透過できない。
・素材サイズが大きい。(容量も大きい)
・ウディタの基本システムで使用する時以外は他ツールの併用が必要

<検討事項>
・緑の帯の入らないスクショ撮影ってできましたよね?できるはず。できなきゃ詰みます!
・画面サイズの素材を顔グラサイズに縮小表示すると画質の劣化具合はどんなもんでしょうか。
(場合によっては素材は画面の左上で小さく作り、使用時は画面右下に余白を出して原寸大表示にします)

なんだか誇大妄想の垂れ流しのようになってしまった・・・。
ホラで終わらせないために実現したいと、ぼーんやりと思っています。
(さあ書いてしまったぞ、自分!もう逃げられないぞ!)

ここで今の心境を一首。

春の夜の 夢想(ゆめ)ばかりなる戯言に 甲斐なく堕ちむ 名こそ惜しけれ

posted by じゃ。 at 01:21| Comment(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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