2015年07月02日

<ウディタ>主人公をピクチャ表示する時、ピクチャ番号をどうしよう?


ウディタで主人公をピクチャとして表示するとアニメーションの切替パターン数を自由に設定したりいろいろできて便利ですが、その一方でデフォルトでは当たり前だった機能が使えず、工夫が必要となります。
この記事では主人公をピクチャ表示する時、ピクチャ番号は何番にするのがいいかを考えてみます。

ちなみに今回考えるのは、サンプルゲームのウルファールだけをピクチャ表示する場合です。
つまり主人公以外はデフォルト。地形にはタイルセット、他キャラにはマップイベントを使用します。
(全キャラをピクチャ表示したりすればまた話は変わってきますけどね。それはおそらくですが、ソフトニシンさんの鏡面床コモン改をちょっと劣化改造すればできると思います。興味のある方は挑戦して下さい)

主人公だけピクチャで表示するには、ぼくが公式コモン集に登録した「主人公演出セット」に入れたコモンを使ってくださいね。

さて、ピクチャ番号、どうしたらいいでしょう。
ピクチャ番号を迷った時にぼくがいつも見るのは公式マニュアルの「ピクチャ」の説明です。
ここに貼りつけさせてもらいます。
これは今まで100回以上見たと思う。いい加減覚えろって感じですね。
 
 ・ピクチャ番号が100000(10万)未満なら文章や選択肢の下に表示
 ・ピクチャ番号が100000(10万)以上なら文章や選択肢の上に表示
 ・ピクチャ番号が-1〜-99999なら、マップの上、かつ、イベントの下に表示
  (★属性などの一部チップはピクチャの上に表示されます)
 ・ピクチャ番号が-10万以下なら、マップの下、かつ、遠景の上に表示

まず、タイルセット設定の「後ろに行くと隠れる」機能は使いたいです。
なので-1〜-99999がいいですね。
デフォルトの木の上部やテントなどとの重なりを違和感なくしようとすれば、これは必須です。

ところが!
それでは問題が!
それは他キャラとの重なり方です。
「-1〜-99999なら〜イベントの下に表示」とのことなので、これでは主人公なのに他キャラより下層になってしまいます。
それも街の人などならまだよくよく見ないと分からない程度ですが、馬とか、横長キャラだと重なりがおかしいのは一目瞭然です。
なのでキャラの横にいる時はピクチャ番号は正の値がいいですね。
キャラの下(画面座標y座標という意味での下)だとどうでしょう?
下でも同じく主人公が上層がいいので正の値がいいです。
一方、主人公がキャラの一つ上のマスにいる時は下層がいいので負の値がいいです。


「後ろに行くと隠れる」「他キャラとの適切な重なり」これを両立する一つのピクチャ番号はないようです。
面倒でも何とか小細工するしかないですね。

ぼくがした方法を書きます。
常時並列コモンで主人公の下や斜め下のマスにイベントがあるか常時判定します。
イベントがある時だけ、ピクチャ番号は負の値に切り替える。

また、「後ろに行くと隠れる」を使いたい個所付近には「プレイヤー接触」起動のイベントを敷いておいてピクチャ番号は負の値に切り替える。

「後ろに行くと隠れる」の近くにはキャラクターは置かない。
縦に上下、二人のキャラは並べない。
・・・こんなところです。

なおピクチャ番号の切り替え時には、それまでのピクチャ番号を消去するのを忘れないでください。
さもないと切り替えた地点に残像が残り続けてしまいます!
切り替えと同時にピクチャを消去したら一瞬主人公が消えたので、発動ディレイを2フレーム後くらいにしたらうまくいきました。

まあ、全キャラ高さも横幅も1マスサイズである16ピクセル以下のものしか使わなければそんなことは悩まなくていいんですが・・・そうもいきません。

こういうことをやっているとデフォルトがいかに親切だったかがわかりますね。
ほら、これなんか。



無題_R.jpg




下の馬と、上の馬と、その間の高さの主人公、3者がそれぞれ適切な階層に表示されています。
ぼくのやり方ではこれは難しいのです。
ちょっとした、気付くかどうかというくらいの重なりなんですけどね。
でもやっぱりこういう部分にこだわってみたい気もします。


追記
なんと、これと同じことをなさって同じことを説明されているブログ記事を発見!
しかもぼくの文章よりもわかりやすい!
勝手にリンクはっていいんだろうか・・・。
「リンクはご自由にどうぞ。」とあるぞ・・・じゃ、いいっか。
主人公のピクチャ表示に興味のある方はこちらも参考になさってください。

 SUGAR STAR様のページ
posted by じゃ。 at 23:50| Comment(2) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんというか・・・、毎度勉強になります。

私はウディタに触るのが久しぶりなもので、ピクチャの
番号による優先順位の違いなんて、すっかり忘れてましたよ・・・。

>ピクチャ番号が100000(10万)未満なら文章や選択肢の下に表示
>ピクチャ番号が100000(10万)以上なら文章や選択肢の上に表示
>ピクチャ番号が-1〜-99999なら、マップの上、かつ、イベントの下に表示
>(★属性などの一部チップはピクチャの上に表示されます)
>ピクチャ番号が-10万以下なら、マップの下、かつ、遠景の上に表示

なるほど。どうりで一部の配布コモンイベントで
やたらと大きな数値のピクチャが使われてたりするわけですね。
よくはわかりませんが・・・。

紹介にあったサイトも覗いてみましたが、なんだかすごいですね!
キャラクターの表示をピクチャ化すれば、
あんな自作戦闘まで作れるなんて。

UIが悪いのは無料だから目を瞑るとしても、
それを補って余りある無限の可能性を秘めた、ウディタ。
改めて、ウディタの製作者様に敬礼!
Posted by HNアルボース at 2015年07月05日 14:54
アルボースさんコメントありがとうございます。
こんな専門的というかマニアックな内容でも読んでくれる人がいてくれるというのは励みになります。
ウディタはほんとうに素晴らしいですね。
新作ゲームを応援しています!
Posted by じゃ。 at 2015年07月06日 23:10
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